ヒトが生きるにはエネルギーが必要だ。
食事で摂取する場合、タンパク質、炭水化物、脂肪など、3大栄養素のうち、
炭水化物と脂肪で主に摂取するが、即効性のあるエネルギー源が炭水化物である。
体内で消化されてブドウ糖になる。
糖はヒトにとって必要ではあるが、毒でもある。
血液中には血糖値が100mg/100cc、人体の血量を4リットルと仮定した場合、
全身で、100mg×(4000cc/100cc)=約4g のブドウ糖量にコントロールされている。
ご飯を食べると、一度に数10g~100gも摂取するのにである。
人体はこのような多量の糖分を血液中に放置することは出来ない。
毒だからである。
膵臓からすかさずインスリンを放出して、肝臓や筋肉に即座に取り込んで、
全身で約4g程度に常時管理している。
逆に、少なすぎると、脳みそが活動できなくなり、低血糖状態で、最悪ショック症状、昏睡となる。
このように、インスリンは血糖値を一定にするのに必要なホルモンであるが、
同時に脂肪燃焼に強力なブレーキをかけ、脂肪合成を促進してしまう(要は肥満になる)。
こうなると何が起こるかというと、血液中の中性脂肪の量が増大するのだ。
これは比較的履歴が短いため、中性脂肪の検査結果を減らしたいときは、
1日~数日前の糖質制限により即効的に減らすことが出来る。
また、糖質制限することで、体内からグリコーゲンが減少、枯渇し、水分も同時に抜けるため、
1週間で数kg程度の急速な減量も起こる。体脂肪も消費し、体脂肪率が減少する(ビルダーが減量期に良くやる)。
自分の場合、3/4(月)時点で70kgあった体重が、ランニング、一日一食、しかも炭水化物制限で
4日経過後の3/8(金)の時点で66kgまで減っている(大半は水分だと思う。ランニングはフラフラだが・・・)。
来週頭3/11(月)の検診時までに65kg台まで減らせれば目標達成であるが、精神的にきついので、
検診後以降は、続けようとは思わない(今回は1週間限定。昨年は2週間やったが、さすがにきつかった)。
しかし、1年に1回くらいは、糖質制限を行い、膵臓を休ませることも必要ではないかと思う。
1日1食も、内臓を休ませる意味があると思っている。
昨日の夜の食事内容を示すと;
①厚揚げの生姜醤油焼き
②イワシの缶詰
③ひき割り納豆
④ちくわ
⑤6Pチーズ
⑥ゆでブロッコリー+マヨネーズ
⑦キムチ
⑧するめ
⑨卵焼き
⑩ペプシNEX
である。おやつはナッツ(アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツなど)であることが多い。
これを続けると、お腹いっぱいにはなるが、満腹感はないと言う、不思議な状態(ストレス状態)になる。
炭水化物は次のようなものに多量に含まれる。
砂糖を使ったお菓子全般、ジュース、ご飯、パン、麺類、小麦粉、トウモロコシ、イモ類、人参、
日本酒などの醸造酒、シリアル、トンカツなど揚げ物の「衣」、ケチャップ等々、これらを一切口にしない。
そうすると、タンパク質、脂肪中心の食事になるので、高カロリーではあるが、
糖質が少ないと、インスリン分泌量も少ないので、脂肪は燃焼を継続し、体重は減ってくるのだ。
ここがこれまでのカロリー制限のダイエットとは異なる現象である。
しかし、この方法は長期的な安全性は確立されておらず、短期間限定にとどめた方が良さそうな気はする。
噂によれば、マッスル北村氏は、極度の炭水化物制限による心不全で他界したとの説もあるようだ。
何事もほどほどが大事と言うことか・・・。